2006年11月30日 天候・曇り コースレベル★★☆ タイムレベル★★★ 冷沢岳・目次 山岳ガイドHOME

シャクナゲに行く手を阻まれる急登 小冷沢
小冷沢
冷沢に流れ込む小さな滝が幾つもある
大谷原登山口〜小冷沢山頂までのスナップ
小冷沢1
1.大冷沢の吊り橋を渡るとすぐに梯子場がある
小冷沢2
2.1400m付近まで急登だが歩き易い山道
小冷沢3
3.岩壁に突き当り、右に巻いてトラバース
小冷沢4
4.小冷沢ピーク 11:45

■所要時間:往路180分/復路120分/全休憩を含む往復計340分
往路■大谷原駐車地→(15分)→大冷沢登山口→(15分)→巡視路分岐→(60分)→1500m地点→(90分)→小冷沢山頂
復路■小冷沢山頂→(90分)→小冷沢河原出会い→(30分)→大谷原下山口(駐車地)


9時15分、勇んで登山口のある大冷沢吊り橋に向かった。小冷沢岳を林道から見たときは意外と低く感じ、これなら中冷沢岳も可能だとさえ思えた。 しかし巡視路分岐で主尾根に入ったとたん、斜度はきつくなり、さらに1400m付近からはシャクナゲの群生が道を塞いだ。 ササ藪のように掻き分けることも出来ず、尾根を外して巻いて登るしか手がない。
地図を見ると1500m付近から1600mまでは等高線は広く幾分緩やかになってくるので、それだけを期待して登り続けた。
その1500m地点は多方向から幾つもの枝尾根が集まっているJCTだった。「これは下山時、迷い易い場所になるな…」と後ろを確認した。 しかし元々登山道なんてない尾根だ。下山はどの枝尾根を行っても大差ないだろうと高を括って歩き出した。
等高線の広いのは地図上だけのことだった。シャクナゲは前にも増して密集し、急斜面の巻道を余儀なくされ、そして行き着いた場所は岩崖が立ちはだかるピーク直下だった。 ここで携行していたロープを太木にフィックス、ハーネスと連結して慎重に崖下をトラバースした。下山時も利用しなければと思い、ロープはそのままにして小冷沢岳ピークに辿り着いた。 時計を見ると12時、駐車地から3km弱の距離を2時間45分かけたが無事登頂出来た。
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