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オオカメノキ(スイカズラ科・ガマズミ属)和名:不明
花序に周辺花を咲かせ、似た仲間のカンボクより数が疎らです。樹木の高さは2〜6mほどで低地の4月中旬か
ら針葉樹林帯の6月中旬頃まで見られます。花冠は白色で5深裂、葉は6〜20cmの卵円形で葉脈のくぼみが
特に目立ちます。7月〜10月に赤色の果実になり、次第に黒く熟します。別名「ムシカリ」と呼びますが意味は
不明です。別称のオオカメノキの意味も定かではありませんが、葉の形が「おかめ」顔形、亀の甲羅に見えるから
かも知れませんね。

■撮影日:2005.3.3 ■撮影地:飯綱山表登山道(長野市)
稜線まで灌木林の中を歩く飯綱山の初夏は、オオカメノキの木が多く白い花がよく目立つ。残雪の春とは
いえ、まだ1メートル以上の積雪がある登山道でも、オオカメノキだけはすぐ見つけられる。誰かにジー
っと見られていると思ったらオオカメノキの葉痕ではありませんか。

■撮影日:2005.2.18 ■撮影地:篭ノ塔山・山麓(東御市)
冬芽の葉が直に縮まっているものを裸芽、鱗(鱗片)のようなもので覆われているものを鱗芽と言います。
オオカメノキは裸芽で、成葉のとき見られる葉脈のギザギザが解かります。オオカメノキの冬芽の特徴は
写真のようにほとんどがバンザイしていますので、見かけたら万歳三唱して下さいね。

■撮影日:2005.10.31 ■撮影地:飯綱山・一ノ鳥居(長野市)

■撮影日:2005.5.14 ■撮影地:桧山(松本市安曇沢渡)
低山から亜高山帯までありますので、春早くから初夏まで場所によってこの花を見ることができます。桧
山は1500m前後の低山でミズナラなど灌木が形成している山で、他の新緑の葉が覆っていたにもかかわら
ず白い花は目立ち初夏を迎えようとしていました。

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