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クモマベニヒカゲ(ジャノメチョウ科)漢名:雲間紅日陰
■大きさ:40〜45mm ■飛翔時期:7月〜8月頃 ■幼虫食餌:ホンモンジスゲ他
■越冬態:卵&幼虫

和名の雲間紅日陰の「くもま」は1800m以上の高い山と言う意味があって、似た
種類のベニヒカゲ同様、亜高山帯に生息する。天気の良い時しか飛ばず、陽が
陰ると草むらに隠れてしまう。表の下翅に紋がないのがベニヒカゲで一連の紋
があるのがクモマベニヒカゲ。成虫になるまで3年かかる稀少種。

■撮影日:2008.7.27 ■撮影地:焼岳(中尾峠稜線)

焼岳小屋近くの草地帯2000m付近に咲くコガネギクで翅を広げて休んでい
ました。他の高山蝶はまったくおらず、クモマベニヒカゲだけが10匹以上同
場所に飛んでいました。


■撮影日:2005.7.31 ■撮影地:常念岳(常念乗越稜線)

常念岳(2857m)稜線鞍部にある常念小屋周辺の高山帯草地には高山植物が咲き
乱れ、コガネギク(ミヤマアキノキリンソウ)の黄色い花にクモマベニヒカゲが
吸蜜していた。


■撮影日:2004.9.1 ■撮影地:東御市池ノ平湿原



亜高山帯の高原も九月になると朝夕めっきり寒くなってくる。夏の間翔び廻っ
た蝶の翅も色が褪せ疲れていたが、最後とばかりにマツムシソウに止まり吸蜜
していた。


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