蝶・目次
ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)漢名:緋縅蝶
■大きさ:60〜70mm■飛翔時期:5月〜7月頃■幼虫食餌:エノキ■越冬態:成虫
♂は縄張りをもち、ほかの♂が近づくと追い払う動作をします。成虫で冬越し
するため浅春に見られる蝶は去年産。ヒョウモンチョウよりビロード状が美し
く、春型の場合、表翅の輪郭部の黒い帯がはっきりしています。また成虫で越
冬するタテハチョウの仲間には翅の裏側が枯れ葉や樹木の木肌に似た色や模様
になっているものがいるが、一種の擬態と言われています。

■撮影日:2004.3.28/AM10:30 ■撮影地:虚空蔵山(松本市四賀)

三月はまだまだ残雪が多く、春と言えども北信濃路の山は雪山とそう変りませ
んが、筑北地方はもともと積雪も少なく、特に四賀村は春一番に黄金色の花を
咲かせる福寿草の自生地があり三月下旬には見頃を向かえます。村の北方、本
城村との境にある虚空蔵山は西方からの山容が富士山に似ているところから、
会田富士とも呼ばれています。その山頂は立ち木も少なく日当たりがいいため
越冬したヒオドシチョウが陽気に誘われ日向ぼっこに出てきたのでしょう。


蝶・索引