岩菅山 寺子屋峰縦走コースマップ      岩菅山 HomePage→

縦走コース解説
 寺子屋峰から岩菅山山頂まで縦走して、ノッキリ分岐からアライタ沢経由で周遊するには一ノ瀬登
山口からゲレンデ内の林間コースを東館山山頂まで歩いたほうがよいだろう。高天原からの夏山リフ
ト運行が9時と遅く、聖平下山口から高天原まで戻る距離も3kmほどある。
 東館山高山植物園から寺子屋峰に向う。ブエモン池分岐を過ぎ、直線の林間コースでゲレンデ突き
当たりまで辿り、ゲレンデ草地を直登する。ゲレンデトップに登山口道標があり、木段道が寺子屋山
ピークまで続く。樹林に囲まれた寺子屋山は眺望はほとんどないので通過して先の金山ノ頭まで辿ろ
う。ここは赤石山と岩菅山の三叉路分岐地、展望の良い休憩地は岩菅山方面へ50mほど行った先に
ある。そこからは岩菅山山頂まで続く稜線の縦走路がくっきり見える。
 縦走路からは申し分ない眺望が得られる。魚野川源流を挟んだ上信県境山脈の幾重にも重なる山並
みはことのほか素晴らしい。アップダウンを繰り返しながら、最後の2072m小ピークを越えると
聖平登山口から登ってくるコース合流地「ノッキリ」に辿り着く。おそらく「乗り切り」が転じた呼び名
だろう。ここからはゆるやかなアップダウンと打ってかわり、急勾配が山頂まで続く。長時間の休憩
はかえって疲れるので5分以内の休憩にしておこう。
 100mほどの樹林帯を抜けると一気に傾斜がきつくなる。草地の登山道沿いには高山植物が咲い
ているので、ここは慌てず、花を見ながらのんびり歩こう。急勾配の中間付近の右側平坦地には、ハ
クサンチドリやハクサンイチゲ、タカネキスミレ、ツガザクラなど群生して咲くお花畑がある。ここ
で小休止して呼吸を整えよう。
 傾斜はさらに増すが山頂まであと300mほど、一息で登りきると志賀高原の名峰、岩菅山山頂に
飛び出る。板状節理の岩頂からの眺望は低山と言えども名峰の名に恥じない。時間に余裕があったら
志賀高原の最高峰、裏岩菅山まで行ってみよう。片道45分ほどで辿れる。岩菅山からだと遠くに見
えた鳥甲山や苗場山が間近に見え、稜線伝いに聳える烏帽子岳は目の前に見える。
 下山は稜線鞍部のノッキリまで戻り、聖平コースを下ろう。アライタ沢を経て、上条用水堰沿いに
一ノ瀬駐車地まで辿る。

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