2013年1月20日■天候・晴れ 体力度☆ 難易度☆☆ | 雨首・目次 | 山岳ガイドHOME |
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■所要時間:往路110分/復路60分/全休憩を含む往復計200分 駐車地に着いた時、二つ(ピッケル&10本爪アイゼン)の装備不携行があり、それが雨首岩頭に辿り着くまでひびき ました。二日前も装備不携行で雨首登攀を断念して帰望峰藍ノ岩に変更したばかりですが、今日も再び不携行ミスを 犯してしまいました。『行けるところまで行って、危険を感じたら引き返そう…』と心に誓い、歩き出しました。 雨首分岐まで複数人が壺足で歩いたと思われるトレースがありましたが、二日前藍ノ岩に訪れた時は足跡一つない 新雪のままだったので、昨日歩いたものだと直ぐ解かりました。 雨首分岐までは6本爪軽アイゼンおよびピッケル無しでも難なく歩けましたが、猪坂に取り着いたとたん、ピッケル &10本爪アイゼン不携行のミスが襲ってきました。しかし急勾配と言うだけで危険な場所ではありませんが、6本爪ア イゼンのため、登山靴はフラット着地しなければならず、制動も効かず超スローペース登歩になりました。単独無雪 期ならば一時間ほどで雨首ピークに辿れるのですが、一時間でやっと五合目でした。しかもここから稜線コルまでは 急登はありませんが、積雪期最も危険なトラバースの連続です。「さてどうしたものか…」 細ビキ、スリング、カラビナだけは携行していたので、あるものを最大限利用してさらに行けるところまで行こう と判断しました。設置ロープのある場所はスリング&カラビナでビレー歩行、設置ロープのない急坂は立ち木にWフ ィックスで次の立ち木まで進みました。これじゃペースなんか上がりませんが、やはり安全第一を自分に言い聞かせ 倍の時間を費やして稜線コルに辿り着きました。 |
イラスト登山コースマップ |