2007年9月9日■天候・晴れ 体力度☆☆☆ 難易度☆☆☆ 雨首・目次 山岳ガイドHOME

6人パーティは時間がかかる 西尾根コース

top
ガスに浮き出た竜ノ峰主峰は気高さを感じる(登山口付近から展望)
登山口〜第三岩峰(雨首)までのコース写真
ph1
1.小沢を渡り尾根に取り付く
ph2
2.五合目付近にある岩頭越え
ph3
3.−−−−−
ph4
4.岩塊を巻き第一岩峰直下へ…
ph5
5.三メートルの岩塊を登りきると、
ph6
6.第一岩頭に飛び出る
ph7
ナイフリッジな第一岩峰から第二岩峰に向かう
ph8
8.十五メートルの岩塊登攀が難関
ph9
9.トップロープで二番手が登る
ph10
中間峰の第二岩峰に到着
ph11
11.岩窟脇を通過
ph12
12.草土斜面をトラバース
ph13
第三岩峰に登頂

■所要時間:往路240分/復路120分/全休憩を含む往復計430分
往路■西尾根登山口→(90分)→5合目→(60分)→第一岩峰→(60分)→第二岩峰→(30分)→第三岩峰(雨首)

復路■第三岩峰(雨首)→(80分)→5合目→(40分)→下山口

 クサリや梯子場などまったくない危険な岩塊登攀は過酷さと面白さを秘めた山でもある。第一岩峰直下のチムニーまで
は急登を我慢し、時間をかければ何とか辿り着くことが出来る。しかしここから先は経験がなければ岩峰まで辿ることが
困難な岩塊登攀が始まる。ようするにザイルワークが必須で、単独では登れない山である。
 チムニーを登り切ると最初の岩峰に飛び出る。第一岩峰から延びるナイフリッジの風景レイアウトは好きな場所だが、
滑転落しようものなら数百メートルの谷底が口を空けて待っている。この70度近い岩塊を15メートルほど登らなけれ
ば第二岩峰に辿り着くことが出来ない。トップアタッカーは途中3ヶ所にランニングビレーを取りながら登る。土混の脆
い岩はハーケンやボルトを打ち込むことが出来ず、必死の覚悟でリードロープをピーク立ち木にフィックス。そして全員
無事第二岩峰に辿り着いた。
 第二岩峰からは急勾配のヤセ稜線を辿るが、低木があるため恐さはあまり感じない。しかしヤブを踏み抜くと崖底へ転
落する危険な場所なので足元はじゅうぶん注意して歩き岩窟まできた。ここから第三岩峰までは目と鼻の先、ピーク直下
を右にトラバースすると第三岩峰、目の前に雨首ピークがナイフリッジ越しにそそり立っている。

イラスト登山コースマップ
長野県山岳ガイド・ホーム