往路■巣栗渓谷登山口→(30分)→林道分岐→(25分)→カラマツ林平坦地→(20分)→渋田見山山頂
復路■渋田見山山頂→(30分)→林道分岐→(25分)→巣栗渓谷下山口
三週間前の竜ノ峰雨首ピークで、真っ白に雪を抱いた武石峰とその前衛を連なる渋田見山を雲の切れ間から見て、いつか
登ろうと企ていたが、今日その日がきた。美ヶ原林道開通後の無雪期なら武石峰へは簡単に行けるが、この超マイナーな
渋田見山はおいそれと行くことができない寂峰、そんな山だからほとんど登山者もおらず紹介もされていない。案の定、
登山口付近に住む地元の方に聞くと、渋田見山のことは知らないと言う。「この山ですが・・・」と携行した地形図で渋
田見山の位置を指さすと「山名は知らないが、この山はあそこだよ」と教えてくれた。
山名の由来は不明だが、渋い民(たみ)だけが登る山「渋民山しぶたみやま」と勝手に解釈してしまった。
しかし歩いて見て感じた。確かに渋い山だが、登山道沿いには武石川に注ぐ幾つもの源流があり、そこに集まる野鳥の多
さに静けさも寂しさも忘れさせてくれた。
山頂の眺望は良くない・・・と言うより樹林に囲まれ全く無しに等しいが、ぽっかり空いた山頂がやけに明るいのは何故
だろう。賑やかな小鳥の囀りを聞きながらのドリップコーヒーとドーナツ、これは最高の至福だよな…と独り頷いた。
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