荒倉山 安堵ノ峰コースマップ      荒倉山 HomePage→

安堵ノ峰コース解説
登山口からウォーミングアップするに丁度良い緩坂の道を行く。「釜背負い岩」の奇岩や「紅葉の化
粧水」の水場を見ながら30分程で名勝「鬼女の岩屋」に着く。都落ちした鬼女紅葉(もみじ)が住んで
いたと言う洞窟内には多くの石仏が祀られている。岩屋前からは平坦な道を5分ほど行くと、安堵
ノ峰登山口の駐車地が右下に見え、ほどなく峠の十字路「安堵ノ峰」となる。安堵ノ峰道標脇から直
ぐに急登が始まり、剣ヶ峯など幾つかのピークを越えながら霧見岳直下の鎖場へと続く。50mほど
の急斜度の岩場だが周囲には樹木も生えているので恐さはあまり感じない。鎖場を登りきるとほど
なく霧見岳山頂に辿りつく。山頂には石仏一基と山頂標柱があるが、実際の1400m地点は、こ
こから登り返した隣のピークで四等三角点石柱が埋設してある。1400mピークを過ぎると岩尾
根に突き当たる。以前はこの岩尾根を直進したのだが、尾根末端が崩落崖地で行き止まりのため、
岩尾根を右に巻きトラバースしながら崖地真下の鞍部広地となる。ここから暫くの間、緩やかな尾
根道を歩くが左側に巨岩壁が現れると登山道は直角に左折する。ここが荒倉山系稜線の屈曲地点で
今まで西に延びた登山道は南方向に向う。大小さまざまな露岩の尾根道はバリエーションがあって
楽しめる。ブナ林が現れると一登りで荒倉山系の主峰砂鉢山々頂に辿り着く。二等三角点と石祠が
ある平坦な山頂は、カラマツ林や潅木林に囲まれているため眺望は良くない。しかしこの山系の魅
力は眺望より、鬼女紅葉の伝説遺跡や趣き豊かな尾根歩きだろう。春先の芽吹きの頃も良いが、全
山真っ赤に燃える紅葉シーズンは見逃せない。

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