白馬村から国道148号線を糸魚川に向い、中土トンネル出口の信号機を右折し小谷温泉方面に向う。
小谷温泉旅館の前を通過するとほどなく村営雨飾荘前になる。バス利用の場合はここで下車し登山口まで約50分ほど歩くのだが、
舗装された林道は雨飾荘の裏手を通り、妙高高原方面を右に別け、鎌池分岐で右折すると5分ほどで登山口のある駐車場に着く。
一帯は雨飾高原キャンプ場にもなっており、トイレも完備されている。
登山道は休憩棟の横から少し下り大海川(おおみがわ)の河原を行く。広い河原は水芭蕉が生える湿原になっているが
清流沿いの平坦な木道は歩き易く800mほど続く。木道が終わると左の小尾根に取り付き、いよいよ潅木林のジグザグ急登が始まる。
沢の音が聞こえなくなり、ブナの大木が目立つようになると斜度も幾分緩やかになってくる。
しばらくすると雨飾山頂まで120分の道標があるブナ平に到着する。ブナ林に陽が遮られいつも泥濘状態だが休憩適地になっている。
ブナ平からアップダウンを2回程繰り返すと尾根北端に出る。ここで初めて雨飾山と荒菅沢が見えるビューポイント。
荒菅沢までは急坂を約150mを一気に下る。時期が早い夏だと荒菅沢に雪渓が残っている。
雪渓をトラバースした対岸に道標があり、登山口から山頂までの中間地点となっている。
4ヶ所のロープ場と湿った土混じりの岩ゴロ急登が続く。樹林帯を抜けると展望が開け、左手間近に布団菱岩峰群が見える。
尾根上部になると乾いた岩ゴロが多くなり、コース最難所のヤセ尾根ガレ場になる。ロープと梯子が設置されているが、
狭い登山道なので立ち止まらず登りきること。ほどなく主稜線に出る。
稜線出会いには笹平の道標があり、左に屈曲し、お花畑の中、緩やかな稜線歩きとなる。小ピークを越え、
梶山分岐道標のある稜線鞍部に一旦下ると、一息で雨飾山々頂に辿り着く。
|