★チームの問題

チーム内の問題は、チームスポーツでは必ず発生します。

その問題を早期に発見し対処すれば、全く問題は発生しませんが、対処しないで時間が経てば解決すると言った考えでいると、雪だるま式に問題が大きくなり、とりかえしのつかないことになる場合があります。

チアリーディングチームに関しても、同じであり、以下に共通の問題として対処しなければいけないことを、記載します。

 誰がフライヤー(トップ)になるのか?

この問題は大抵、チアリーディングを始めた方であれば必ず思うことだと思います。

しかし、表だってチーム内で、言えないことですのでなかなか表面には出てこない問題です。しかし、この問題に対する答えは、簡単です。

誰でもいいのです。

チアリーディングはどんなポジッションであれ花形ですが、やりたいといったものを否定することもありません。

チアリーディングのすばらしさを知っていけば、自分にあったポジッションを自分自身で見つけることができると思います。

ですから、やってみたいと思う方にはやらせてあげることが重要です。また、ベースも、トップを経験することにより、よりフライヤーに気持ちも分かるようになり、動きも理解できるようになるでしょう。ですから、ポジッションは自身で決定させることがチームとしては上手く機能します。

 だれの意見を聞かなければならないか?

  チームで、練習を先導していくのはキャプテンの役割ですが、客観的にチームを指導していくのは、アドバイザー、コーチの役割です。

ですから、練習中、問題が発生した場合、コーチ等はその練習を中止させる権利があり、それを確実に実行しなければなりません。

こうした役割が一元的であると、主観性と客観性が同一のものとなり、チームに混乱を招きます。話合いをしながら進めていく事は重要ですが、これが過度になると練習が進まなくなってしまいます。

ただし、緊張感のある有意義な話合いはキャプテンとコーチは常に行っていなければなりません。

 チームで問題が発生しました。どうしますか?

  ちょっとした問題が発生した場合、その場で解決できることは早急に対処すべきですが、事態がコントロールできなくなりそうな場合は、サークルミーティングを開催すべきです。

円になって座り、皆の顔を見ながら、話せば事態は解決する方向に向かうでしょう。この論議方式には15分から30分の時間は必要です。

ただし、始める前に、皆がチームの一員であることを認識させてください。

  病気であっても、演技をすべきか?  

演技当日病気になった場合、選手は無理をして演技を行いたいと訴えるでしょう。

しかし、これに対しての答は簡単です。病気である人間に演技をさせてはいけません。

集中力が減退している状態でスタンツを行うこと同時にルーチンを実施することは、チームにとって自殺行為です。決して、病気である人間を演技させてはいけません。

 仲間はずれが発生したら?  

チーム内に仲良しはいてもかまいませんが、徒党、カップル、敵などを強度に意識してはいけません。

あなたはチーム(それは皆を意味する)です。あなたが人を嫌うか、人と結婚していても、チーム(むしろチーム内の)の外の誰もそのことを知ってはなりません。

重大な問題がある場合、知っているべきただ一人の人はキャプテンです。

2人のチアリーダーが大きな議論をすれば、それはチーム上に影響されてはいけません。

また、コーチ、キャプテンは常にチーム員の状況を把握し、問題がある場合は、早急に対処を行います。   阿部