チアリーダーであると誰かに話した場合、たいてい同じ反応が返ってきます。
「男性チアリーダーは、女性を空中に投げ上げるためのトレーニングとスタンツ中は正しいスタンツ方法を理解して、練習を行い、安全を確保し、力強くなければいけなせんね。」それは、確かにそのとおりです。

また、常に聞かれる事は「男性チアリーダーであることは何ですか。」

この質問に対しては、次のように答えています。

「チアリーディングは楽しい。」こう答えています。
そうすると多く男性は「リフトをしている女性のスカートの中を覗くために楽しいのだろう。」と考えます。

しかしそれは違います。まったくの認識不足です。チアとはどういったものか理解していません。
チアは体操またはバスケットボールと同じスポーツです。
実際のプレーするためには、自分自身を律して練習し、情熱を持ってがんばっています。

また、他のスポーツと同じく、チアにも観客はいるのです。
ホーム・チアリーダーがタイムアウト中にビジターのチアリーダーとリバティやキューピーコンテストを争っている時など、バスケットボール会場の群衆がチアに夢中になる時もあります。

チアに対し私は2つの事を常に考えています。

1番目、もちろんスタンツのパートナーとともにお互い成長しようとする事です。

2番目は常に観客を意識して、精一杯、皆を楽しませる事です。観客はスタンツの成功や失敗それらを楽しんでいます。
しかし、パートナーとの連携が実際うまくいくと至上の喜びとなり、その感覚は言葉では説明できません。
こういった感覚でいる事が喜びとなり、観客に対してのチアとなると考えています。

ですから、パートナーとの連携は非常に重要であり、ちょっとした意見の違いが事故につながる事があります。
パートナーとの連携は常に必要です。
また、けんかをしても、話合いができる人間関係の構築が男性チアリーダーには必要です。

また、日本における男性チアリーダーは情報が少ないため、情報収集や練習方法などに苦労がありますが、それゆえ、先進的な活動を行っている事に自信を持って努力をしなければなりません。
同時に周りからの無理解な言葉から自分自身を守る事も必要です。

日本においては、男性チアリーダーに対しての理解がまだまだである事は間違いありません。
ですから、女性チアリーダーも、同じチームに男性がいた場合は、いっしょに成長する気持ちが大切です。

女性だけのチームには華麗さや優雅さがありそれもまた見ていてすばらしいものですが、そこに男性が入ることにより、力強さが加味されたより、先進的なスタンツに挑戦する事もできるようになる事は否定できません。
また。安全面でも男性がいることは非常に有益です。

日本でももっと多くの男性チアリーダーが成長しがんばってほしいものです。
そうなれば、今以上にチアリーディングへの認識が高まっていく事と思います。

注）最近、男性チアリーダーも増加し、多くのチームで活動しています。しかし、これが男性チアリーダーの質を落とし始めています。聞くところによると、有名なチームで活躍していた男性チアリーダーがあるチームのコーチになったところ、古臭い男尊女卑的なコーチングを行って、そのチームの和が乱れたそうです。
しかしながら、男性というだけで何でもできるような感覚でコーチとしてチームに向かい入れる女性チアリーダーにも問題はあります。コーチを見極める力もチームにとって重要です。男性女性だけで判断する時代ではありません。人間を見るようにしましょう。