■■■ ストレッチング(パートナーストレッチ) ■■■ | |
1 スタティックストレッチをいつ行うか 多くのストレッチの教則が出版されていますが、実際、やってみるとなかなかうまくいかないものです。それはどの部分をストレッチするのか良く理解せず実施しているからです。ストレッチは筋肉の動的部分と静止部分を考えて実施しなければこうかありません。シングルストレッチとパートナーストレッチは、皆さん経験があるでしょうが、上記のことを意識してなかなか実施されていません。どうしても、伸ばすほうに意識がいき、支点となるべく場所を押される意識がなくなっているからです。また、パートナーストレッチでは、痛みを感じることが効果的なストレッチと考えがちですが、実際は筋肉を伸ばしすぎると逆に筋肉は縮んでしまうので効果的ではありません。また、シングルストレッチとパートナーストレッチでは、やはり個人で行うと、どうしても余分な力が入ってしまうので、パートナーストレッチのほうが効果的です。
3 パートナーストレッチ パートナーストレッチはシングルストレッチに比べ多くの点で有効ですが、やり方を間違えると効果がないばかりでなく、体を痛めてしまう可能性もありますので注意しましょう。まず、パートナーストレッチでは筋肉の始起部分をしっかりと固定し適度な力加減で伸ばすことが大切です。その他には、息を止めない、けがの直後は避ける、体調がおかしいときは行わない、無理我慢をしない、反動をつけずゆっくりと行う、疲れているときは先に休む、などが注意事項としてあげられます。パートナーストレッチにおいてはまず、相手をリラックスさせることが重要です。疲労を回復させるためですので、相手にストレスを与えてはいけません。ですから、ポジッションのとり方も重要になります。 これらを、考えた上でパートナーストレッチを実施することにより、選手の疲労を軽減できるといえます。 |
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★ 背中 | |
シングルストレッチ |
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背中(広背筋など)を伸ばします。腰を落としながら、 ポイント:手はクロスして引っ張ります。 |
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←このようになってはいけません。 |
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★ 首 | |
シングルストレッチ |
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手で肩を水平に保つように行いましょう |
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←これではいけません |
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★ 胸 | |
シングルストレッチ 肩から胸にかけて伸ばす。 |
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パートナーストレッチ ひざを立てて、相手に痛みを与えないように力の加減を調整しましょう。 |
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★ 腰 | |
シングルストレッチ
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パートナーストレッチ 左肩が浮かないように、注意して伸ばすようにしましょう。 |
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★ 大腿後面 | |
シングルストレッチ 大腿後を伸ばす。(ハムストリングスなど) |
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パートナーストレッチ 左ひざが浮かないように、ひざでしっかりと固定しましょう。 つま先を押すことにより、強度がさらに増します。 |
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←ひざが曲がっています。これはいけません。 |
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★ 下腿後面 | |
シングルストレッチ アキレス腱からふくらはぎを伸ばす。 |
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パートナーストレッチ 足の裏が浮き上がらないようにしっかりと固定しましょう。 |
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仰向けで行う場合は、このように行いましょう。 |
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★ 大腿前面 | |
シングルストレッチ |
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パートナーストレッチ 腰を固定し、ももで支えをしながら、ゆっくりとストレッチ *腰が浮き上がらないように、手を添えることがポイントです。 |
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←腰をしっかり固定してください(写真は×) 腰がしっかりと固定されていないので、 足を押すだけになっています。 |
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★ 肩 | |
シングルストレッチ 肩の後ろから、肩甲骨の間にかけてを伸ばす。 |
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パートナーストレッチ 相手の体が回らないように、しっかりと肩を固定し、腕を水平にしっかり、 |
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←× |
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★ 足裏 | |
シングルストレッチ 足の裏を延ばし、圧迫することによりさらに伸ばすことができます。 |
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★ 手 | |
シングルストレッチ |
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パートナーストレッチ 肩の位置が移動しないようにしましょう。 |
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*ここで紹介したものは一部です。できれば、指導者の下、行ってください。 |