CHEERSTARTHERE
基本方針

主役は選手。
選手のために。

勉強・研究の継続

競技のみにとらわれず、
チアリーディングを通じて大切な事をたくさん学びましょう。


○発祥はアメリカ
 チアリーディングと聞くと、一般的にはポンポンを持った女の子が賑やかに応援をしたり、
ダンスをしている姿を想像される方も少なくないのではないでしょうか。
チアリーディングには「スポーツの応援」「競技」の二つがあります。
 
チアリーディングの発祥の地はアメリカと言われています。
アメリカでは高校・大学を問わず、野球はもちろんの事、アメリカンフットボールやバスケットボール、
アイスホッケーなどスポーツ活動がとても盛んで、またそれに伴って応援も盛んに行われています。
各学校が応援をしていく中で、トランポリンや組体操を取り入れ始め、次第に華やかな応援となっていきました。

やがてその応援技術自体を競う競技会が行われるようになり、
約20年ほど前にはかなり大規模な競技会が開催されるようになっていました。
現在では年間を通じて数えきれないほどの沢山の競技会が各地で開催され、
全米一を決定する競技会などはテレビで全米に中継されているほど、とても人気の高いスポーツです。


 本場アメリカの学生チアリーダーはというと、部活動のみならず、
学業成績優秀・品行方正・社会福祉活動への参加などが求められ、
一定の基準に達しない場合は部員に認められないほどの厳しい競技であり、
それゆえチアリーダー達は部員であることをとても誇りにして学生生活を送っています。


○日本では
 さて、日本では10数年前に日本チアリーディング協会が発足され、年々競技者が増え、
アメリカのようなチアリーダーとしての社会認知度はないものの少しずつではありますが、
一般的にも知られる競技になりつつあります。

最近では、競技の発展・競技人口の増加とともに、競技レベルも年々上がってきているため、
選手は高いレベルの体力・技術を要求されるようになってきています。
 
しかし、競技人口の増加・技術レベルの高度化に伴って事故や怪我が増えています。
その事故や怪我は軽いものだけに留まらず、大きなものでは生命に関わるような事故まで起きています。
いくら競技会の規模が大きくなっていき、いくら競技人口が増えていっているといっても、
本場アメリカのような技術向上のトレーニングプログラムや安全管理プログラムなど大切な事が
今の日本ではおざなりにされています。

チアリーディングは、器械体操・組み体操・徒手体操・ダンスなど様々な技術が必要な複合スポーツです。
選手ひとりひとりが、これらの競技特性に適応し得る体力技術知識を持つ事が必要不可欠となります。


 チアリーディングは個人の高い技術レベルが元になり、
それをチームとしての集団の力にすることによって成り立っています。
「体力」「技術」「安全に対する意識」を学んでいくうちに、個人レベルでの努力と向上だけでなく、
その努力をチームのなかで発揮させる事によって協調性を学び、
個人競技の利点と団体競技の利点の両面を学ぶことが出来ます。

チアリーディングは身体的にも精神的にもとても多くの事を学ぶ事ができる競技と言えます。

○年間コーチングについて
 私達は、体力づくりと技術向上と安全管理が常に相乗効果となるように指導し、
また、これらは指導者側のアプローチだけでなく、選手自身が考え、主体的に判断し、
練習できるようにしっかりと計画を立て、指導にあたるように努めています。

 特に、発育発達の途中にある高校生・大学生にとって、スポーツ傷害によるけがや事故は、
将来のある選手たちに悪影響を及ぼす可能性があります。
競技特性上非常に危険な要素が多いチアリーディングですが、
危険だからといって敬遠してしまうのはどうでしょうか。安全に対して最大限の努力をし、
その中で得た技術・仲間との生活・その他、数え切れないたくさんの経験は、
何にもかえ難い大きな財産となるでしょう。

 万が一、けがが起きた場合は、本人と仲間でそのけがの原因・対策について、一緒に考え、
再発防止につとめるという経緯を大切にしたいと考えています。
部活動を通して身につけた「体力づくり」や「安全管理」を含めた『健康』に対する知識と経験は、
将来の『より豊な人生』へとつながると信じています。

○楽しく意欲的に取り組めるチーム活動
 体力・技術が向上していくにつれて、面白さが増し、
それまで以上の技に挑戦したいという気持ちが出てくるのは当然のことです。
その時に、それを支援することがコーチの役目と考えます。
しかし、高度な技の追求やよい成績を修めることだけを重視し、過剰な練習を強いたり、
選手のバランスのとれた生活や成長に支障をきたすことがあってはならないと思っています。

目先の勝敗にとらわれずに、常に顧問の先生方と話し合いながら、長期的な計画をたてて進めてまいります。
 学校行事や大会の結果も、練習を楽しく、意欲的に取り組むための一要素ですが、
何よりも普段の練習に取り組む姿勢が大切です。
時間をかけてチームワークを築きつつ、『自分らしさ』『チームらしさ』を表現できるように、
個々の選手のよさを伸ばし、弱点を克服できるようにサポートしてまいります。

○自主性
 チアリーディングの演技を作る過程において、技の組み立て・選曲など、
指導者が全てを決定してしまうことは簡単です。
しかしそのようなやり方では、選手の自主性が育ちません。
練習の計画からはじまり、演技の構成まで、その過程で、選手が互いに協力し、
自主的に活動をしていくことが大切だと考えます。
 自分たちで課題をみつけ、自ら考え、研究し、
主体的に判断し行動できるようになること=自らを律し、仲間を思いやる協調性を学ぶこと
が、将来のさまざまな生活場面においてきっと役に立つことでしょう。
 

高校・大学生活においての部活動は、それだけやっていれば良いというものではなく、
また、学生だけで運営できるものでもありません。

学校生活において、学業と部活動の両立は非常に大切であり、
やはり部活動を続けるということは、決して簡単なことではありません。
顧問の先生・コーチがサポートする事は勿論、ご家族のご理解とご協力も必要となってきます。

私たちはコーチという立場・役割を常に考えながら、選手ひとりひとりが仲間と助け合いながら目標に向かい、
充実した選手生活となるように、できる限りのサポートをしてまいります。

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