チャント
(chants)

チャント(Chants)という言葉は最近の日本ではあまり使われませんが、
皆さんが「コール」と言ったり「サイドライン」と言ったりするものです。

チア−よりは短く、端的な表現で、
プレーとプレーの合間に繰り返す短い応援のフレーズです。
観客が簡単に反応出来るように短く、1〜2行です。

通常、3回またはそれ以上繰り返されます。

チア−はスタンツやピラミッドを伴いますが、
チャントはモーションだけで構成されることが多いです。
しかし、これらはチア−やチャントの明確な決まりではありません。
チャントにスタンツを取り入れても構いませんし、
チア−・スタンツ・ルーティーンは根本的に自由な創造なのです。

多くの場合、チャントには、リズムをつける為に
クラップ ・ クラスプ ・ ストンプ
を加え、観客を応援に引き付けます。

クラップとクラスプについてはモーションの項で説明しています。
ストンプは地面を踏みつけて音を出します。
ですから、体育館のフロア−で効果的な演出です。


モーションの項にある基本的な形を覚えたら、
あなたが普段使っているチャントに当てはめて振り付けをしてみましょう。

例1

Victory ! Victory !
That's our cry!
V-I-C-T-O-R-Y !

このフレーズにおいては、頭文字が 「V」 なので、
アームモーションはハイVで始めると良いでしょう。
「That's our cry!」の時は、言葉通り事実を述べている感じなので、
アームモーションはハンズ・オン・ヒップが良いかもしれません。
この言葉とモーションは観客に対して
「私達はここにいるぞ!盛り上がっているぞ!勝つぞ!」
という表現になります。

どのモーションをいつ使うかに規則はありません。すべては好みと演出によります。
(競技会では、このモーションやチャントに規則がある場合があります。)

ここにチャントが数例ありますので、どんなモーションが合っているか、
創造的に自分で作って練習してみましょう。

アメリカンフットボールのチャント

チームが最初のタッチダウンを決めたときに

First and 10 !
Do it again !

チームが相手のQBをサックした時や、
相手がヤードを失った時

Push'em back ! Push'em back !
Wa-a-a-a-a-a-a-ay back !

相手チームが得点を入れそうになったり、
フィールドゴールを決めそうな時に

Block that point !
Year !
Block that point !
Now !

チームがタッチダウンしそうな時に

Time to score !
Score , score !
Six points more !




バスケットボールのチャント

相手チームの攻撃のとき

Defence , Defence

得点のリードを保ちたい時や、
相手チームがボールを持っている時

D
F - E
E - N
S - E

チームに得点してほしい時

Shoot !
Shoot !
Shoot it for two !
S - H - double O - T for two !

相手チームがボールを持っている時

They got it !
We want it !
Now take it !
Hey ! , Hey !

チームの誰かが相手からボールを奪った時

All the way !
Down the floor !
SCORE !


これらはほんの一例にすぎません。
あなたのチームや学校には何年も使われてきた定番のチャントがいくつかあるでしょう。
それに合わせていろいろなモーションを加えて沢山のパターンを作って練習しましょう。

応援でも競技会でも、たくさんの観客を自分達が作ったチャント(コール)でリードして、
一緒に盛り上がっていると、この上ない最高の気分になります。

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